木枯らし舞い散る夜の漁港。 人気も絶えたイズールドの波止場脇の小屋にコソコソと入り込む二つの人影。 少年と思しき人影は、小屋の入り口を閉めるや否やもう一つの影を抱きすくめる。 もう一つの人影の長い金髪が揺らぎ、少年はいとしそうにその髪を撫で梳く。 「なあ、コレット……」 もう一つの人影の額に軽くキスをしながら、少年が言う。 「ん……なぁに?」 コレットは、少年の腕の中の居心地の良さにうっとりと目を細めている。 「今日は、メイド服でしないか?」 笑顔で言う少年。 「え?けど……」 「な、いいだろ?」 「う、うん……」 強く押され、戸惑いながらも称号を変更するコレット。 それによって、彼女達は0コンマ03秒で衣装替えする事が出来るのだ。 「これで……いい?」 グリーンを基調としたワンピースに真っ白なタイツが映えメイドキャップが全体としての造形を引き締めている。 見事に王女仕えのメイド姿である。 「ああ。可愛いぜ、コレット」 もう一度キスをして、コレットの胸元を軽く緩め、後ろを向かせるロイド。 背後から覗き込むとほんのり上気した胸が僅かに見える。 ロイドは服の中へ手を入れ、指で乳房を撫でさすり、軽く揉みはじめる。 「ぅん、も、少し強く……」 コレットが甘えたような声をあげ、ロイドは言われるままに彼女の胸を荒々しく揉みだす。 指先が柔らかな乳房に埋もれ、その形が変わる程度には強く掴み、その言葉どおり揉みしだく。 「あは、いいよ、も、っと、んんっ」 絹の擦れたような、弱々しく、しかし優しい声でロイドにねだるコレット。 彼女の頬は次第に紅潮していき、快楽に興ずる表情は弛緩したそれとなる。 ロイドは片手で彼女の胸を弄りつつ、もう片手で首筋を優しく撫でつける。 「や……ん……」 彼女は頭を垂れて逃れようとする。 「ホントに、嫌、なのか?」 彼女の耳元でそう囁き、その耳たぶにそっと歯を当てるロイド。 「んふ、もう……ロイドのイジワルッ」 軽くはみながら舌先を這わせて愛撫し、反応して頭を反らせた所で首筋にツツ、と指を幾度も這わせる。 彼女は喉に息を詰まらせ、固く身を縮ませる。 首筋から頬、頬から唇へと指を這わせられ、彼女は知らずその指を咥え込む。 焦らすように耳を舐め、胸だけしか弄ばれず、コレットはその物足りなさをぶつけるかの如く、激しく指をしゃぶる。 全体に舌を纏わりつかせ、包み込むようにしながら震え動かし、強く吸い上げながら更に奥へと誘い込む。 チュパ、ピチュッ、と水音を立てながら愛撫を続け、指を伝って彼女の唾液が胸へと垂れ零れる。 「あぁ、ん、ロイド……ねぇ、アソコも……触って」 コレットは、後ろ手にロイドのズボンの膨らみへ手を伸ばし、ジッパーを下げながらおねだりする。 「わかったよ」 ロイドは彼女の乳首をキュッと摘み、ビクンと体を揺らす彼女の秘部へと手をやる。 タイツとその下の下着を膝上あたりまでずり下げ、湿った割れ目に指を添える。 少し押さえると、プチュッ、と音がして愛液がトロトロと溢れ出す。 その辺り全体にヌルヌルと愛液を塗り広げ、親指でクリトリスを弄くりながら彼女の中へ指を侵入させる。 「っっ!ぁあっん、んふ、気持ちい……やはっ!」 熱く吸い付く彼女の中で指が暴れ、クリトリスが絶え間なく責めたてられ、コレットは露わにしたペニスをぎこちなく擦りあげながら身悶えする。 腰を屈めようとしても胸を揉む手がそれを押さえ、膝を曲げようとすると指がより深く彼女の秘所に突き立つ。 逃れることの出来ない快感が怒涛のように押し寄せ、彼女は次第にそれに抗えなくなりはじめる。 「あぁぁう、いひ、よぉ、もダ……メ……、指だけじゃ足りないよ!ね、ちょうだい、ロイドのおちんちん、ちょうだい!」 淫猥な表情を浮かべ、コレットは恥じらいも無く懇願する。 ロイドもそれに答えたのか愛撫を止めて、後ろから彼女を抱いたまま壁際に移動する。 「ほらコレット、壁に手をついて」 壁の方を向いている彼女に手をつかせて下を向かせ、腰を突き出させる。 メイド服のスカートを捲くり上げて彼女の秘部を露わにし、屹立したペニスを当てる。 「あはっ。ロイド、早くキてぇ」 虚ろな目でクネクネと腰を振るコレットの秘部を、ロイドは一気に刺し貫く。 「ぅああっ、んっく、おちんちん、キてる、私の中にキてるよぉ」 嬌声をあげて喜悦に震えるコレット。 蕩けるような快楽の坩堝にペニスを咥えられ、ロイドは夢中で腰を動かし、彼女を後ろから突き上げる。 「んんっ、んっ、ぁく、はぁ、ぉいし、ひ、ぃやんっ、」 喘ぎ声が押し殺しもされずに喉から漏れ出し、突き上げられる度に彼女の身体が大きく揺れる。 ロイドの動きに合わせて自ら腰を振り、あられもない姿で貪欲に快楽を求めるその様は、肉体的なもの以上の快感を喚起させる。 太ももまで流れ落ちる愛液と、彼女の下半身が自分のペニスを根元まで咥えては打ち震えてまたズルズルとはきだす、そんな光景を目の当たりにし、きつく咥えられたペニスは快感で痺れて苦しいほどになる。 「ぐくっ、コレット!イくぞっ!!」 ロイドはペニスを引き抜き、自身の手で激しく擦りだす。 「ぅんっ、キて、ロイドの精液、いっぱいかけてっ!!」 「ぁあああっ!」 グ、ブビュルッ、ドプ、ビュプッ 噴き出す精液が、彼女の朱に染まったお尻を白く汚し、更に捲れ上がったスカートにも染みを残す。 「ぅうぅ、熱、いよぉ、すごい、ぁあはっ」 コレットは歓喜の声をあげ、ガクガクと膝を震わせながらその場にくず折れた……。 「ねえ、ロイド……どうしてメイド服がよかったの?」 正気に戻り元の服に着替えたコレットが、おずおずと質問する。 「え?いや、それは……」 ロイドは言葉を濁す。 「……この前はパレオを着てシたし、その前は礼服だよ?なんだか……ロイドが好きなのは私じゃなくてコスチュームみたいで……」 「それは違うっ!ちがうぞコレット!!」 悲しそうに話すコレットの肩を掴み、ガクガクと揺さぶるロイド。 「俺が好きなのは『ただのコスプレ』じゃなくて『コスプレしたコレット』だけなんだ!不器用な俺なりの愛情表現、自分を隠さず全部見せようとしてる気持ちのあらわれであって、」 「じゃあ、例えば先生がメイド服を着たら?バニーの衣装のしいなは?好きじゃない?」 力説するロイドにボソリとツボどころを突きつけるコレット。 無論、ロイドは即座に返答する事が出来ない。 『………………』 そして、永遠にも等しい静寂が二人を包み込んだ…… |