「私、ちょっと散歩してくるね」 旧トリエット跡で第一の試練を終えた後。 一行が野営している中、コレットはそう言って歩き出そうとする。 「俺も行こうか?」 「ありがと。でも一人で平気だよ。じゃあ……」 ロイドが気を利かせたつもりで声をかけるが、コレットはそれを断り、一人夜陰へと姿を消す。 「やーい、ふられてやんのー」 「うるせぇ」 ジーニアスが嬉しそうに囃し立て、ロイドが腹を立てた風に答える。 「……?」 そんな二人を眺めていたリフィルは、静かに立ち上がるクラトスに気付く。 「どこへ行くの?」 「……神子の様子を見てくる」 リフィルの問いにボソリと呟くクラトス。 「待てよクラトス。コレットは一人でいいって言ってたんだぜ」 自分がふられたやっかみか、ロイドがくってかかる。 「ならば気付かれないように見守るまでだ。護衛として雇われた以上、こんな夜更けに神子を一人放ってはおけん」 「……確かにその通りね」 「えー!だったら俺が行くぜ!」 「今のお前では気配を完全に断ち切る事は出来まい。私一人で行く」 クラトスはそういい残し、音一つ風ひとつ残さずに闇の中へと溶け消える。 「クラトスのやつ、俺よりちょっと腕が立つからってえらそーに!」 「かなり、でしょ?」 「いいえ。遥かに、だわ」 ロイドが地団駄踏んで悔しがり、ジーニアスとリフィルに止めを刺される。 「……くそー!今に見てろよー!!」 ロイドの叫びは虚しく闇に吸い込まれた……。 『…………ー!!』 「……!?ロイド……?」 ロイドの声が聞こえたような気がして、コレットは辺りを見回す。 が、彼女のいる砂浜には誰の姿も無い。 少しホッとしたような表情で、コレットは座ろうとする。 と、その時。 「っ!!」 ジジジジ、という小さな音が僅かに響き出し、同時に、コレットは苦しそうに胸と腹部を押さえて地面に膝をつく。 「はあ、あぁ」 吐息を漏らしながら胸を強く鷲掴みにするコレットの目の前に、不意にクラトスの姿が現れる。 「私の贈り物は気に入ってもらえたようだな?神子よ」 クラトスはコレットを抱きかかえて立ち上がらせる。 「ぁ……はい……」 足に力が入らないのか、彼女はクラトスの胸に頭を当てて寄りかかったまま消え入るような声で答える。 「ふ。しかしまさか倒れるとはな……迂闊だった」 クラトスはそう言うと突然、コレットの着ている物をスルスルと脱がせ始める。 されるがままの彼女の上半身は見る間に下着だけになる。 その小さな胸を覆う下着の中から、ジジジ、という音が聞こえる。 クラトスは胸に手を差し入れ、その音の正体を取り出す。 それは小さな球状の物体だった。 ピンク色をしたやや楕円形のそれは小刻みに震え続け、クラトスがもう片手に持った四角い物を操作すると振動と音が止む。 その物体の正体は、遠隔操作の出来るコードレスローターだった。 「トリエットを出た所で倒れるほどに、コレは良かったか?」 クラトスは取り出したローターを再び振動させ、彼女の頬をそれで撫でる。 「っぁ、はい……これも、良かったです、けど……あぅむ」 コレットは頬から口元へと運ばれたローターに舌を伸ばし、震えるそれを押さえるクラトスの指を舐める。 「けど……どうした?」 クラトスは彼女のブラを外す。 ブラと、もうひとつのローターが地面に落ちる。 構わずに、彼はコレットのタイツと下着をずり下ろす。 もうひとつ、振動音をさせている物がそこにあった。 彼女の秘所にしっかりと咥え込まれた、小さなバイブレーターが。 クラトスはバイブの一端を掴み、ゆっくりと出し入れさせる。 「んんっ、んっ、ぷぁ、あんっ」 ピチャピチャと、震えるローターごとクラトスの指を舐めながらコレットはくぐもった声をあげる。 バイブが震えながら彼女の秘所を出入りし、愛液がヌチュッヌチュッと卑猥な音を立てる。 「これの方が良かったのか、神子よ?」 溢れ出し、指まで滴った愛液をコレットの眼前で舐めて見せながら、クラトスは更に尋ねる。 「ぅぅ、はい……バイブが良かったです……」 恥ずかしそうに頬を赤らめながらも答えるコレット。 「そうか。それならばこれで十分だな」 クラトスはローターを捨て、彼女の体を掴んで離す。 「!?いやっ、そんなのって……わたしこのままじゃ」 叫ぶように言い、コレットは無理矢理クラトスに抱きつく。 「……ならばどうしたい?」 「……クラトスさんのを……ください……」 「はっきり言わねば聞き取る事が出来ないぞ」 「……クラトスさんのおちんちんを……私の中に下さい……!」 搾り出すようにそれだけを言い、羞恥の為にコレットは固く目を閉じる。 「……」 クラトスは無言で彼女に刺さったままのバイブをゆっくり引き抜く。 「んんうぁっ」 怒張したペニスをズボンから取り出し、喉から声を漏らす彼女を両手で抱き上げ、その秘部を貫く。 「よく我慢したな……コレット」 彼女の頬に優しくキスをし、耳元でそっと囁くクラトス。 「あ……クラトス……さん……」 コレットは潤んだ瞳でクラトスを見つめ、その首にギュッとかじりつく。 クラトスが静かに腰を動かし始め、コレットはクラトスの唇を吸い求める。 ガチガチのペニスは重力の力を借りて深々と彼女の中を蹂躙し、その度に彼女の体は弓なりに反り返る。 「あぅ、んっ、うぁは、気持ち、い、いよぉ」 甘い声をあげながら、コレットは幾度もキスをし、舌を絡ませ、嬉しそうに口に流れ込んだ唾液を嚥下する。 それでも口の端から溢れる唾液が彼女の白い首を伝い、激しく上下する胸までベタベタにする。 「うあぁ、わたしっ、おかしくなっちゃうよぉ!」 熱いペニスの感触とそれに擦られる快感に、コレットの体が打ち震える。 自分の乳房をクラトスの胸に押し付け、彼女は自分自身も腰を振り始める。 ニチュニチュと、舌を蛞蝓のようにのたくらせながら唇を吸い、熱っぽい視線で見つめる。 突き上げるペニスを逃がさないかのように強く咥えこみ、互いの快感が否応無く増しだす。 「んんっ、ダメッ、クる、キちゃうよ、あっ、キちゃう、ああぁっ!」 ビクン、とコレットの体が一際大きく跳ね、秘部の締め付けが一層強くなる。 「くっ!」 低く声を漏らし、クラトスも間髪いれず快楽の渦に飲み込まれる。 ドクッ、ビュ、プッ 「あ、あぁは……」 流れ込む精液に、コレットが歓喜の声を上げる。 「クラトスさん……」 声も無く射精感に酔いしれるクラトスを、コレットは両の手で強く抱きしめる。 いつまでも、いつまでも。 まるで、そうしていないとクラトスが掻き消えてしまうかのように…… |