「……っ!!」 突然、プレセアは声にならない悲鳴を上げながら目を覚ます。 辺りは暗く、少し離れたところには焚き火の明かりが見える。 誰かが野営の為に寝ずの番をしているのだろうが、彼女の位置からはちょうど物陰になっていてその姿を確認できない。 プレセアは身を起こし、全身がグッショリと汗で湿っているのに気付く。 近くに誰もいないのを確認してから、彼女は衣服を脱いで寝汗を拭きだす。 服の構造上ほとんど全裸に近い姿になり、タオルで体を拭う彼女の顔は赤らんでいた。 「……また……あの夢……」 独白し、夜風のせいではない身震いをするプレセア。 救いの塔内部で大いなる実りの暴走の残滓、木の根に絡め取られた時の事。 それが、あれ以降彼女が幾度となく見ている悪夢の正体だった。 木の根は彼女の動きを完全に封じて身じろぎひとつできず、夢の中ではいつまでたっても誰も助けにはきてくれない。 強大な力で締めつけながら、いくつもの木の根の先が彼女の体の上を這い回る。 実際には恐怖と苦痛、嫌悪感しかなかったその動き。 しかし、悪夢の中では事実は歪曲されてしまう。 木の根はやけに粘質を帯びた液体を滴らせ、くすぐるような繊細な動きで服の中に這い潜ってくる。 衣服の邪魔な部位を引き破り、胸の上で渦巻くようにくねり動き、口内や秘部に侵入しようと蠢く。 そしてその悪夢の悪夢たる所以は、夢の中の彼女がそれに嫌悪を抱かず、それどころか木の根の動きに感じてしまっている点であった。 一通り体を拭いた彼女は、下着の中にそっと手を入れる。 少し触れただけでクチュッと音が鳴り、指が愛液でベトベトになる。 私、またあんな夢を見て感じてるの……? そう嫌気が差すも、火照った体を前に止める事もできず、彼女の指はクリトリスを愛撫しだす。 固くなって包皮から剥きだしになったクリトリスを愛液でぬめる指で弄び、その強烈な快感に全身を竦ませるプレセア。 空いた片手を口に運び、口内を指で蹂躙する。 リズミカルに秘部を弄び指をしゃぶり、力の抜けた彼女は地面に膝をつく。 それでも彼女はチュパチュパと音を立てて指をしゃぶり続け、クリトリスを一層激しく擦り続ける。 溢れ零れた唾液を胸の上で塗り広げ、そうやってヌルヌルに濡れた指が彼女の胸や腹部を滑り動く。 不意に、誰かが背中からプレセアに抱きつき、彼女の指とともに胸や腹部を愛撫しながら耳元で囁く。 「ごめん、プレセア!僕もう我慢できなくて……」 突然の事に悲鳴もあげられないでいる彼女の背中を撫で擦り、声の主であるジーニアスは息を荒くする。 「ジ、ジーニアス……あっ!?」 膝をついていた彼女を強引に座らせ、その顔の前に勃起したペニスを突きつけるジーニアス。 「火の番をしてたらプレセアがその……オナニーしてるのが見えちゃって……こんな事いけないってわかってるんだけど、僕もう……!」 言って、彼女の眼前でペニスをしごき始める。 既に先走っていたペニスは手の動きに合わせてニチュニチュと音をたて、精液の匂いが彼女の鼻腔をつく。 「ジーニアス……私が……口でしてあげます」 「うあっ、プ、プレセアッ!?」 彼女は舌をつき出しながらペニスに顔を近づけ、チロチロと先端を舐めながら咥えこむ。 亀頭に舌をまとわりつかせ、先走りを舐め取りながら丹念に愛撫する。 片手でペニスを軽く握ってしごき上げながら、彼女は自身の秘部も愛撫し続ける。 ジーニアスはそれに気付き、彼女の頬や耳を静かに撫で、首筋に指を這わせる。 そうされた彼女はフルフルと体を震わせ、目を細くしてうっとりとジーニアスを見上げる。 「んんん、ぷぁ、ジーニアスは、優しいですね」 そう言って口を離し、彼女は限界まで怒張してビクビク震えているペニスを顔の前でしごく。 「はぁっ、そんなプレセア、ぼ、僕」 「我慢せずイって下さい、ジーニアス」 口を大きく開き、舌の腹にペニスの先端を押し当てる彼女に、ジーニアスは耐え切れずに射精する。 ピュ、グピュッ、ピュプ 「んあ、んくっ、これがジーニアスの精液……」 勢いよく飛び散り、顔中に広がった白濁液の熱さに感覚を麻痺させられながら、プレセアは口内に飛び込んだ精液を飲み干す。 「……ジーニアス、お願いです。中にもいっぱいそそぎこんで下さい……私ももう我慢できません」 プレセアは地面に寝そべり、両膝を立てて足を開く。 彼女の秘部は洪水、と表現してもいい程に愛液が溢れ、固くなったクリトリスが濡れ光っている。 期待に潤んだ熱っぽい瞳を向けられ、ジーニアスのペニスは休む間もなく屹立する。 「プレセア、いくよ?」 余計なものなど何もないスベスベした秘貝にペニスを押し当て、ジーニアスが問う。 「あぁ……ジーニアス、焦らさないで早く下さい……」 彼女は身悶えしながらねだる。 その淫らな姿に誘われるまま、ジーニアスは彼女の中へと侵入する。 クチュリと水音がし、プレセアの秘部がペニスを飲み込む。 彼女の中は蕩けそうに熱く柔らかく、しかもきつく締めつけてくる。 「うぁっく、プ、プレセア!」 「ああ、ジーニアス……すごく、いいです、なんだか、ふあぁ!」 突き上げるペニスに内側を擦られ、プレセアはビクンとひとつ体を反り返らせる。 そのまま、ジーニアスは彼女の中を激しく蹂躙しだす。 「くっ、ぁあ、すごい、中で、ジーニアスのが暴れ、はん、ああっ!」 一突き毎に頭まで貫けるような快感が彼女を襲い、その度に彼女の小さな体が大きく波打つ。 虚ろな眼で快楽に浸り、貪るようにジーニアスにキスをする。 ジーニアスの舌を口内に迎え入れ、ヌラヌラと唾液にまみれながら自身の舌を絡みつかせる。 クチュクチュと音を立ててあわ立つ唾液を口の端から滴らせ、プレセアは喜悦に震える。 下半身が溶け出したかのように、溢れ出す愛液が二人の股間を濡らし、腰の動きに合わせて卑猥な音を立てる。 「ジーニアス、あぁ、もっと、もっと気持ちよくして下さいっ」 彼女はジーニアスの腰に手を回し、ペニスを一層深く咥えこもうと腰を擦りつける。 「はぁっ、ダメ、です、私、んん、おかしくなりそうっ、ああっ、ジーニアス!」 一際強く腰を擦りつけてペニスを勢いよく根元まで咥え、プレセアは大きく叫んで身を仰け反らせる。 「プレセア、くうぅっ!」 絶頂に達した彼女とともに、ジーニアスも一気に上りつめる。 ドプッ、グビュ、ビュブル 一度イった後とは思えない大量の精液が、彼女の中に吐き出される。 「っあ、ああ……熱、い……」 中を満たしゆく精液に、彼女はうわ言のように呻き、ヒクヒクと肩を震わせる。 そのまま二人は、心地よい混濁感に任せて意識を失った…… |