「ごめんな。誕生日のプレゼント間に合わなくて」 ダイクの家のベランダで、ロイドは頭を掻きながらコレットにあやまる。 誕生日に渡すはずだった首飾りを作るのをすっかり忘れていたのだ。 「いいよぉ、そんなの」 「でも、ああいうのって誕生日当日にもらうから意味あるんだろ?」 「……じゃあ、代わりに別のモノもらってもいい?」 「もちろん!っていっても、ここには何もないぜ?」 申し訳なさそうに答えるロイドをよそに、コレットはスタスタと歩み寄る。 「ううん、一番欲しいモノがここにあるよ」 そう言ってロイドに抱きつくコレット。 「……コレット……」 ロイドは一瞬身を固くするが、すぐにぎこちない動作ながらもコレットを抱きしめる。 「ん……ロイド……」 顔を上げ、静かに目を閉ざすコレット。そのまま二人はそっと唇を重ねる。 次第に触れ合う唇が開き始め、互いの舌が他方を求め絡み合う。 くぐもった、うめくような声と共にクチュクチュと水音がたち、コレットの口の端から溢れる唾液が首筋に光る糸を描き出す。 しばらくそうして抱きあっていると、コレットは不意に唇も体も離してしゃがみこむ。 唐突にロイドのズボンを脱がせ始め、勃起したペニスをむき出しにしてしまう。 「コレット!?」 「あは、硬くなってるねぇ」 言いながら片手で陰嚢を軽く包み、片手でペニスをしごき始める。 「私ね、いつもいっぱいエッチな事考えてたんだよ?こうやって、ロイドのおちんちんをしごいてあげたりとか」 ペニスに顔を近づけ、舌の腹をその先端に押し当てグリグリと回すように動かす。 「こうやって、お口でシてあげたりとか」 一気に咥え込み、唾液でたっぷり濡らしたペニスをおいしそうに出し入れし始めるコレット。 頭を上下に動かし、全体にキスをし、カリ首に軽く歯をたて、舌先だけでチロチロと裏側を舐めまわす。 「くぅっ!」 突然ロイドがうめき声を上げ、同時にペニスから白濁液が噴き出す! 「きゃっ!?」 いきなり顔中に精液を浴び、声を上げるコレット。 「ぅん……綺麗にしてあげるね」 精液にまみれたまま、達したばかりのロイドのペニスの先端に舌をのばし、滴りをすくいとる。 そのまま先だけを咥え、チュパチュパと音を立てながら中に残る精液を余さず吸いだす。 「ねえ。見て、ロイド」 コレットは着ているものを全部脱いで立ち上がる。 「ロイドにいっぱい顔にかけてもらって……私、すごく感じてるの」 足を少しだけ広げ、自身の秘部に指をあてがい弄び、頬を伝う白濁液に舌を伸ばしてそれをすくいながら、潤んだ瞳をロイドに向ける。 「お口でしたり、顔にかけられたりって、いつも想像してた事がホントになるなんて、ん、私、もう、っ!」 クリトリスを弄んでいた指の動きが止まり、同時にガクガクと膝を震わすコレット。 ツ、ツ、と溢れ出た愛液が腿を伝い流れる。 「コレット……」 体の力が抜けたコレットを抱きとめ、ロイドは彼女の秘部にペニスをあてる。 「あ……もう大きくなってるんだ……いいよ、このままシても」 コレットの言葉に操られるように、ロイドは早くも硬く復活したペニスを彼女の秘部にズブズブと侵入させる。 溢れる愛液で潤った彼女の中は熱く、ヒダが絡むようにペニスを強く咥える。 「うあぁ……んふ、イったばかりのとこに入れられたら、ぁく、感じすぎちゃうよぉ」 精液にまみれたままの顔がみるみる紅潮し、ロイドの首に手をかけぶら下がるような姿勢になるコレット。 ロイドは彼女の両足を手にかけて抱き上げ、首にかかる手と互いに繋がった秘部のみで彼女を支える。 「うっく、ぁう、激しすぎるよ、んんっ!」 ゆするようにして彼女の体を上下させ、仮借なく攻め立てるロイド。 貪るように彼女の唇を吸い求め、背に回した手で強引に抱きしめる。 「ぅう……あぅ、ぷぁ、気持ち、いいよロイド、もっ、と、そのまま、私の中、ぁはっ」 中をかき回すロイドのペニスを感じ、フツフツと沸く快感に息も絶え絶えになるコレット。 彼女の反応と共にロイドのペニスも激しく脈打ち、一層熱く激しく彼女の中で暴れだす。 「んん、んぅ、ぅあ、ロイドッ、キてっ!」 凄まじい締め付けとともに、身を仰け反らせながら叫ぶコレット。 「……っ!!」 グブ、ビュクッ、ビュブ 上げる声すらなく、彼女の中にたぎる精を吐き出すロイド。 「ぅふ……ロイドのが中にいっぱい……あは、すごく熱いよぉ」 嬉しそうな声で言いながら、ギュウ、と抱きつくコレット。 ロイドがモノを引き抜くと、白濁した液体が零れ落ち床を湿らす。 コレットは地に足をつけ、再びロイドに抱きつきなおす。 「ロイド……大好きだよ……」 「俺もだよ、コレット。大好きだ」 二人はまた、静かに唇を重ねる。 静かに、ゆっくりと……。 「エヘヘ……ありがと。良かった。今日まで生きてこれて」 お互いいそいそと服を着ながら、コレットが言う。 「何いってんだ……この後も生きぬいて世界を再生するんだろ」 「……そだね」 コレットは空を見上げる。 夜空に光る大きい月・シルヴァラントの姿が目の前に広がる。 あんなに大きく映えなくてもいい。 小さいほうの月・テセアラほどだって目立たなくてもいい。 ほんの少し誰かに憶えていてもらえたら、ロイドにさえ憶えていてもらえたら。 自分の命で大好きな人たちが救われるのなら。 彼女はそう考え、これから嘘をつく。 大好きなロイドを巻き込まないための、大きな嘘を。 |