身の丈ほどもある巨大な斧を振り、プレセアは迫りくるモンスターを一薙ぎで斬り捨てる。 そのまま、大振りながらも隙が最小限にとどまる連携で敵の只中に切り込み、他のパーティのフォローに当たる。 が、敵の中の一匹が、そんな熾烈な攻撃を鋼体で耐え魔法の詠唱を続ける。 連携が途切れ、プレセアが無防備になると共に敵の魔法が完成し。 「エクスプロード!」 ジーニアスの放った上級魔法に、敵は魔法を発動させる事無く消し飛ばされる。 「プ、プ、プレセアは、僕が守るっ!」 そして、ジーニアスのセリフとともに戦闘は無事に終了した。 「あっ……ジーニアス」 街へと戻って皆自由にバラけ始めたとき、プレセアはジーニアスに声をかける。 「ななな何プレセア?」 「先程はどうも……ありがとう」 「そっ、そっ、そんな、あ、あれくらい、と当然だよっ!」 プレセアに礼を言われ、真赤になりながら「ぼぼぼ」言葉で返事をするジーニアス。 「当然、ですか?……けど、ジーニアスはいつも私の援護をしてくれているみたいです」 少し首を傾げ、プレセアは思った所を正直に言う。 「それはもちろん!……プレセアの事が……好き……だから……」 勢いよく、モゴモゴと話すジーニアス。 肝心の部分は何を言っているのかわからない。 「ふふっ、ジーニアスは可愛いですね」 「か、かわっ、可愛い!?」 嬉しさ半分ショック半分で叫ぶジーニアス。 「はい。そうやって素直に感情を表に出す所がとても。なんだか、弟が出来たみたいです」 プレセアはジーニアスをキュッと抱きしめ、頭を撫でる。 「ちょっ、子供扱いしないでよね!僕だってもう大人なんだから!」 真赤になりながらプレセアの腕をふりはらうジーニアス。 「弟では……不満ですか?」 「ふ、不満っていうか、僕はもっと、こう……」 意味不明な身振りで、はっきり言えない何かを表現しようとするジーニアス。 「……ジーニアスは、大人……なんですね?」 「も、もっちろんっ!」 「じゃあ……さっき小声で言った事をちゃんと聞こえるように言って下さい」 「え、ええぇっ!?」 プレセアの言葉に、聞かれてた!?と言った表情で硬直するジーニアス。 「ジーニアスがちゃんと気持ちを示してくれれば……私は……」 心臓の鼓動が早鐘のように鳴り響き、全身が縮むような錯覚にとらわれながら、ジーニアスはプレセアのすぐ前へと歩き出す。 「ぼ、ぼぼ、僕はっ、プレセアの事が、す、すす……好きだっ!……好きです!」 言い終わると同時に、ジーニアスの体が後ろに傾きだす。 「はい……私もジーニアスの事が……好きです」 軽い貧血で倒れかけるジーニアスを抱きとめ、プレセアがはっきりと答える。 「ええ?……や、やった……」 朦朧としながら快哉を叫ぼうとするジーニアスの唇を、プレセアの唇が覆う。 「!?……っ!!?」 固く閉じようとするジーニアスの唇を押し割ってプレセアの舌が侵入し、彼の舌へと絡みつく。 ビクッビクッと体を震わせるジーニアスを押さえつけ、プレセアの舌はグチュグチュと音を立てながら彼の口内を丹念に愛撫してまわる。 「……っぷあ」 しばらくしてプレセアが唇を離すと、ジーニアスは真っ赤な顔のままグッタリとする。 「ふふ。やっぱりジーニアスは可愛いですね」 自身も耳まで真っ赤になりながら、クスクスと笑うプレセア。 「ジーニアス、どうします?やっぱり、大人の恋愛はまだ早いですか?」 「ぅぁ……い、今のは急だったからビックリしただけさっ!」 「……そうですか?では、さすがに街中でこれ以上続けるわけにもいきませんから、宿屋に移動しましょう」 強気に言い放ちつつ腰が砕けているジーニアスを抱き上げ、プレセアは宿屋へと歩き出した……。 「……あまり、ジロジロ見ないで下さい……」 全裸のプレセアが、ベッドの縁に腰かけながらモジモジと身じろぎする。 「ご、ごめっ、けどっ、ププ、プレセアが、すごく……綺麗だから……」 同じく一糸纏わぬ姿のジーニアスが、プレセアの横へと腰を下ろす。 「ん……プレセア……」 ジーニアスに促され、プレセアは静かに目を閉じて顎を上げる。 二人の唇がゆっくりと触れ合い、互いの舌が今度はしっかりと絡み合う。 「んうぅ……ぁふぁ……」 唾液が混じりあい、それを嚥下する音とくぐもった声が口内で振動し、ぬめった舌が絡みながらのたくる。 体を抱きしめながら二人はベッドの上に倒れこみ、その衝撃で唇が離れる。 ジーニアスはベトベトの舌を彼女の口から首へと這わせ、鎖骨のあたりでチロチロと舌先を動かす。 「っ!!ぁ……ジーニアス……」 ジーニアスの頭を抱きしめ、プレセアが体を震わせる。 「気持ちいい、プレセア?」 指を彼女の脾腹辺りに這わせながら問うジーニアス。 「ぅあ、ぁはい……」 消え入るような声でなんとか答えるプレセア。 知識だけは豊富なジーニアスは、彼女の僅かな胸の膨らみを揉みしだきその先端を吸い、腹といわず背といわず指を軽く這わす。 下腹部にネットリと舌を這わせ、逃げようとするプレセアの腰をしっかりと押さえながら彼女の太ももにキスをする。 「ジーニアス、私……」 切なそうに喉を震わせ、彼女が懇願する。 「う、うん」 彼女の秘部に指を添え、閉ざされた部分を優しく愛撫する。 すぐに、愛液がクチュクチュと音を立て、その入り口を潤わせる。 指を差し入れてみると、それをすんなりと受け入れる。 「うわ……プレセアの中……あったかくて、ヌルヌルしてるよ」 プチュッ、クチュッ ジーニアスが指を動かし、出し入れする度に彼女の体が仰け反る。 「ふぁっ……早く、ジーニアスのを下さい……もう、我慢できないです……」 「そうだね……僕ももう……」 プレセアに誘われ、ジーニアスはガチガチになったペニスを彼女の秘部にあてる。 「いくよ、プレセア」 ヌチュッ 卑猥な音と共に、ジーニアスのペニスがプレセアの体内へ一気に飲み込まれる。 「ああっ!ジーニアスッ!」 プレセアが歓喜の声をあげ、ジーニアスのモノを強く締め付ける。 「ぅわわっ!」 強烈な快感に危うい悲鳴をあげながらも、ジーニアスは更なる快感へと貪欲に腰を動かし始める。 「いい……です……すごく、気持ちいい……」 囁くようにそう言いながら、プレセアがジーニアスの動きに合わせて腰をくねらせる。 そのプレセアの動きに予想外の快感の波が押し寄せ、ジーニアスは早くも絶頂感に襲われる。 「っく!プ、プレセアッ!!」 グビュッ、ップ、ビュプッ 叫び、一際強く突き上げた所で一気に精を吐き出すジーニアス。 「……あぁ!!」 それと同時にプレセアも小さく声をあげ、ガクガクと体を震わせる。 体内を焼くような熱い精液の感触に、一気に昇りつめたのだ。 互いに繋がったままで、二人は静かに抱き合う。 どこか拙い、しかし気持ち溢れる性交に、二人はそのままいつまでもその快楽の余韻を楽しみ続けた…… |