ご機嫌斜めのしいな



「ジーニアス、じっとしていて下さい」
戦闘終了後、しいなの作ったシチューをみんなで食べている最中。
プレセアはジーニアスを正面から見据え、トテトテと近寄ってくる。
「なな何、どうしたのプレセア?」
シチュー皿とスプーンを手に、硬直するジーニアス。
プレセアの小さな手がまっすぐにジーニアスの顔にのび、その指が頬をそっと撫で、
「こんなところにまでシチューがついてます。ダメですよ、ジーニアス。もっと気をつけないと」
頬に付いていたシチューをすくい取り、自身の口元へと運んでそれをペロッと舐める。
「ぼ、ぼっぼぼぼぼプレプレプレ」
顔を真っ赤にしてブツブツつぶやくジーニアス。
「でひゃひゃ、ガキンチョは所詮ガキンチョだなぁ」
「気にするなよジーニアス!俺なんて服まで汚してるぜ」
「もー。ロイドはもう少し気をつけた方がいいよ」
ステンッ
やかましくはやしたてるゼロス。
シチューまみれでポーズをつけているロイド。
それを拭こうとしてズッコケるコレット。
「全く、情けないわ……」
そんな騒がしい面々を見て、リフィルが頭を抱える。
「ぼぼぼプレプレ」
まだブツブツ言っているジーニアスをチラッと見、大きくため息をつくリフィル。
「ふむ、そろそろ野営の準備を始めた方がよいのではないか?」
不意に、深みに嵌っていきそうなリフィルを救うかのようにリーガルが真っ当な発言をする。
「ん?ああ、そうだな。みんな、そろそろ準備しようぜ」
ロイドの号令一下。
めいめい自分の作業をする為にバラけてゆき、その場に残ったのは。
「ぼぼぼぼプレプレプレ」
「あんた、いつまでそうやってるつもりなんだい……」
料理の後片付けの為に残ったしいなと、皿とスプーンを握ったまま壊れているジーニアスだけであった。
そんなジーニアスの頭の中では延々と。
プレセアの指が僕の頬を撫でて……。
あの可愛い口で……舐めて飲み下した……。
先程の出来事がリフレインしていた。
「ふーん。そんなにあの子がいいのかねぇ」
ピクッ
ボソリとつぶやいたしいなの言葉に過敏に反応するジーニアス。
「まあ、プレセアの魅力はしいなにはわからないだろうなぁ。そんなに年をとってたら」
カチン
「ふふ〜ん。ま、子供に大人の色香は理解できないだろうしねぇ」
両手を上にあげ体をひねって、胸や腰を強調して見せるしいな。
「そうだね。しいなの胸はバカな大人好みだろうしね」
「そんな寝言を言ってられるのも、あんたがウブな坊やだからさ」
「バッカじゃないの!?そんな牛みたいに大きな胸を誰が喜ぶのさ?」
「う、う、牛みたいだってぇ!?」
堪えかねたか、しいなが符を取り出して身構える!
「ふん、胸なんかいくらあっても何の役にも立たないじゃないか!無数の流星よ、彼の地より来たれぇ!」
対抗し、スプーンとシチュー皿を手に呪文の詠唱を始めるジーニアス!
ペチッ
符の一撃でたやすく途切れる詠唱。
しいなはそのままジーニアスを地面に倒し、両手を押さえこみながら自身もその上に被さるように寝そべる。
「ここまで言われたらあたしだって黙ってられないよ。胸が役に立たないかどうか、しっかり確かめな!」
「うわわっ!?」
ジーニアスのズボンを脱がせ、半ば硬くなっているモノを手で握るしいな。
「はん、今からどうされるかくらいはわかってるようだね」
意地悪く言い、まだ剥けきっていないペニスを口で含む。
半起ちのモノを唇で強くしごきながら、先端を舌先で包んで優しく愛撫する。
みるみる勃起して先走りを吐き出すペニスを強く吸いながら、しいなは帯を解き、それでジーニアスの腕を縛る。
胸だけ露わにしたしいなは、唾液と先走りでヌルヌルのペニスを両の乳房で包み込む。
そのまま両手で胸を押さえ、上下に動かしだす。
「ははっ、こう小さいと全部隠れちまうねぇ」
首を曲げ舌をのばし自身の胸を押し割って、完全に埋没していたジーニアスのペニスの先端を舐めまわし唾液を垂らす。
「くっ、ううっ」
ジーニアスが苦しげに体を強張らせる。
「イきそうかい?どうだい、胸だけでも気持ちいいだろう?」
「だ、誰が!」
強情に言い放つジーニアス。
「ふ〜ん。素直に答えりゃ顔で受け止めてやったのにさ。バカだねぇ」
胸から離され、反り返るに任せて自らの体へと向くペニスを激しく手でしごきだすしいな。
「うぅわあっ!」
ビュプッ
たまらず射精してしまい、自らの体の上に精液をまき散らかすジーニアス。
しかしその後も、しいなは手を動かし続ける。
しごきつつ、先端を撫で、カリを擦り、裏をなぞる。
その手練手管に萎える事も出来ず、屹立し続けるペニスのすぐ上にまたがるしいな。
「まさか一回イったくらいで終わるなんて思ってるんじゃないだろうね?」
「えぇ!?」
快感に半分朦朧としたジーニアスが声を上げる間に、しいなは自身の秘所へとペニスを当てる。
ズヌッ
既に溢れるほど潤った秘部がペニスを呑みこみ、根元まで一気に咥え込む。
「あぁぅああ」
言葉にならない声をあげ、ジーニアスが腰をガクガクと震わせる。
「んんっ、いい動きするじゃないのさ」
完全に馬乗りになったしいなが、頬を朱に染めながら身を悶える。
彼女が快楽を貪らんと腰を動かす度にグチュッ、グチュッと淫靡な音が立つ。
器用にもその動きを続けながら身を曲げ、ジーニアスの上に身を預けるしいな。
結果、彼女の胸がジーニアスの顔を上から埋める形になる。
「!!?」
「ほら。ちゃんと楽しみなよ」
言いながら、縛ってあった腕を開放するしいな。
「……」
ジーニアスは自由になった両の掌で胸を揉みしだき、顔をうずめて舌を這わせ出す。
「ん、ぁは、そう、シながら胸で遊ぶのも悪かぁないだろ?」
問いかけられても、憑かれたように無言で胸にむしゃぶりつくジーニアス。
次第に、しいなもジーニアスの体を撫でさするように愛撫しだし、互いに蕩けるような快感に身を委ね始める。
クチュ、チュプッ
卑猥な水音と甘い喘ぎだけが続き、他の感覚が麻痺したかのように性感だけが鋭敏になり始め。
「ぅああ、僕もう!」
不意に悲鳴に近い声をだすジーニアス。
瞬間。
しいなが体を離して反転し、愛液でヌラヌラ光るペニスを胸の前へ運んで手でしごく!
グビュ、ブプッ
勢いよく噴き出す精液が胸一面を欲望で汚す。
「ぁあはぁ、あつ……」
焼けるかと思うほどに熱い精液を胸に感じ、歓喜の声をあげるしいな。
しいなは、フラフラと半身を起こすジーニアスに胸がよく見えるように体の向きを変える。
白い軌跡を残しながら胸の谷間へと流れる精液を指ですくいとり、それを舐め。
「大きい胸だっていいもんだろ?」
意識が遠のきかけているジーニアスに同意を求める。
「……」
もちろんジーニアスは、声もなくただ頷くしか出来なかった……。



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