「アイテムスティール!」 ペチッ モンスター相手にハデにずっこけるコレット。 「もらっちゃったぁ」 「虎牙破斬っ!秋細雨ぇ!驟雨双破斬んっ!」 コレットの声が聞こえるや否や、敵に止めを刺すロイド。 あとにはお決まりの、戦闘に参加していたキャラ達のキメポーズ。 しかしロイドは、くすねたアイテムを嬉しそうに手にしているコレットをボンヤリと眺めていた……。 「なぁしいな」 「ん、なんだい?」 テクテクと次の敵を求めて移動中、ロイドがしいなに声をかける。 「ちょっと話があるんだけどさ、こっち来てくれないか?」 そう言って、彼女を手をひく。 「別にいいけど……ここじゃ駄目なのかい?」 しいなに言われ、ロイドはコレットの方を振り向く。 「?」 意味がわからないまま、首を傾げニッコリ笑うコレット。 「いや……ここじゃちょっと……」 ロイドは言葉を濁す。 「まあ、そう言うんなら別に場所を変えるくらいいいけどね」 「おおっ!?ロイドく〜ん、もしかしてしいなに告白でもするつもりかぁ?やめといた方がいいぜ〜。なにせしいなの本名は……」 「また痛い目にあいたいみたいだねぇ?」 ドゲシッ 茶化すゼロスの頭を殴りつけるしいな。 「あ痛っ!!気をつけろロイドっ!妖怪暴力鬼女が牙を剥いたぞっ!!」 ゴスッ!ゲスガスボコッ! 「ゼロスくん、しつこいです……」 プレセアの一言が、しいなにボコ殴りにされ地面に突っ伏すゼロスに止めをさす。 「……それじゃ、俺達ちょっとここから離れるけど」 「ええ、いってらっしゃい。私達はここで食事の準備でもして待っているわ」 「そ、それじゃ今日は僕が料理するね。ロイド、いってらっしゃい」 ジーニアスが慌しく言い、ロイドとしいながこの場から離れて行く。 コレットは不安そうにそれを見送るしかなかった……。 「で、話ってなんなんだい?」 「ああ、それは、えっと……」 コレット達から十分離れたあたりでしいなに声をかけられ、モジモジとするらしくないロイド。 「あのさ……やっぱ、女の子ってプレゼントに弱いものなのか、な?」 しばらくして、こころもち顔を赤くしながら切り出すロイド。 予想範囲の内角ギリギリな質問に、しばし絶句するしいな。 「そ、そうだねぇ……弱いかどうかはともかく、プレゼントされて悪い気はしないと思うよ」 なんとなくドギマギしながら、無難な返答をする。 「そっか……そうだよな……」 ロイドは腕組みをして何事か考え出す。 「たとえば……例えばだけどさ。俺がしいなに何かプレゼントするとしたら、どんなものが嬉しい?」 「ロイドがあた、あたしに?」 どこか照れたような、しかし真摯な面持ちでそう言われ、しいなは思わず声をつまらせる。 たとえば、を強調しているあたり、妙に意識をしてしまう。 (しいなに告白でもするつもりか〜?) 意味もなく先程のゼロスの言葉が頭の中でマラソンしだす。 あんのアホ神子が余計な事言うから〜!! 脳内でゼロスをケチョンケチョンにのし、大きく深呼吸して努めて平静に答えだすしいな。 「どんなものって言うよりその気持ちが大事さ。あたしなら何をプレゼントされても、ロイドからってだけで嬉しいよ」 平静失敗。 「俺からってだけで?」 変なところで勘のいいロイドが、案の定ひっかかる。 「いやほらそれは、そう!大事な仲間からのプレゼントならなんだって嬉しいってことさ!」 しいなは慌てて、それこそ身振り手振りつきで取り繕う。 しかし、ロイドはその答えにガックリとうなだれる。 「そうか……じゃあ、俺からプレゼントをもらっても、ゼロスからプレゼントをもらっても一緒ってことか……」 本心でないとは言え、彼女の言葉にこんなにもショックを受けているロイドに、ズキリと胸が痛むしいな。 「そ、そんなに落ち込まなくても……」 「……いやいいんだ。サンキュ、しいな。さ、みんなのところに戻ろうぜ」 悲しい目でそう言うロイドに、しいなは思う。 今の質問は、無骨なロイドなりの告白だったんだと。 「ロイド……あんた、意外ときたないねぇ」 しいなはそう言うと、歩き出そうとするロイドの肩を掴んで引き止める。 「ん?」 「これが……あたしの本当の答えさ」 言って、強引にロイドの唇を奪うしいな。 「っ!!?」 突然の事に、目を白黒させ硬直するロイド。 訳がわからないという風なロイドに、しいなが唇を離してダメ押しする。 「あたしもあんたの事が好きって事だよ!」 「も……?うわわっ!?」 ロイドが何かに首をひねるが、しいなに押し倒され考えるのを中断される。 今、彼の上に圧し掛かっているしいなは、既にケダモノの目をしていた。 「ほらぁ、女のあたしにここまで言わせたんだからさぁ……」 ムフームフーと鼻息荒くそう言い、ロイドの体を服の上からまさぐりだすしいな。 「な、な……!?」 顔中にキスを浴びせながら、自分とロイドの服を脱がし始める。 過度ではなく筋肉質な胸板を撫でさすりつつ、首に腕を回して熱烈なキスを。 唾液でベタベタの舌をロイドの首筋に這わせ、うめき声をあげる彼の顔を見て嬉しそうに微笑むしいな。 「ふふっ、気持ちいいのかい?」 彼女は己の胸を揉みしだき、剥き出しにしたロイドのペニスをしごきながら問う。 「くっ!」 一声上げ、ロイドはしいなを抱き寄せ自分からキスをする。 彼女の中に唾液を流し込み、絡み合った舌がグチュグチュと卑猥な音をたてる。 咥内を舌に蹂躙され、彼女は心地良さそうに喉を鳴らす。 更に彼女の秘部に手をのばし、親指の腹でクリトリスを弄びながら彼女の中に指を2本侵入させる。 「ぁんっ」 可愛い声をあげてしいなが体を震わせると、いともすんなりそれを受け入れた膣内が急に指を締めつけだす。 無論その間も彼女はロイドのモノをしごき続け、先走り始めた先端を指でクニクニと擦っていたりしている。 ロイドはその快感を逸らすかのように、きつく締めつけてくる彼女の中で指を暴れさせる。 バラバラに円を描き、一方が奥を刺激すれば他方で入り口付近をくすぐるようにし、乱暴に出し入れを繰り返す。 激しくかき混ぜられたせいで泡だったように真っ白になった愛液が、彼の掌に溜まりを作り出す。 「や、んんっ、そんなに、ぃひ、したらっ!」 ギュッと目を閉じ、体を強張らせるしいな。 ビクンッ、とその体が大きく波打ち、小刻みに震えながら次第に弛緩しだす。 が、グッタリしたのもつかの間。 トロンとしつつもまだまだ物足りないといった目でロイドを見つめ、先走りでべっとり濡れた指をピチャピチャと舐めだす。 完全に攻勢にまわっていたロイドも花に惹かれる蜂の如く、忘我の体でフラフラと彼女の秘部に誘われる。 ップ トロトロと愛液が溢れる秘部に、猛るペニスがゆっくりと侵入する。 「ぅあぁっ!」 叫んだのはロイドか。 ぬめる無数の襞に覆われたかの如き感触とおよそ味わったことのない心地良い温もりに、電撃に等しき快感が全身を駆け巡る。 強い締めつけは時にその強さが変化し、緩急の妙に射精感が突き上げてくる。 更に。 「あん、んんぅむぁ」 しいなはロイドの腕を取り、自身の愛液でベトベトの指を口に含んで愛撫し続ける。 タプタプとまさに踊っている乳房を鷲掴みながら喜悦に震え、甘ったるい喘ぎを漏らす。 恥らい無く快楽に耽るしいなを目に、高まる絶頂感に意識が混濁しそうになるロイド。 「うあぁぁ!」 グビュ、ブプッ 漏れ出したような叫びをあげ、耐える事の出来ない性感に身を任せる。 「んっ、ぁああっ!」 ロイドの叫びと同時に体内に熱い塊が吐き出されるのを感じ、一際高い声をあげ身を仰け反らせるしいな。 二人はその身がつながったまま、心地よいけだるさにしばし身を任せた……。 「…………」 ボソボソと小さな声が聞こえる。 何を言っているかはっきりわからないが、聞き覚えのある言葉。 何か、祈りのような……どこか苦しそうなこの唱え方……。 これは……。 「間違えちゃった。失敗失敗」 コレットの声!? 慌てて身を起こそうとするロイドの周囲に、ホーリージャッジメントの光が降り注ぐ! 「おわあぁっ!?」 幸い一発も直撃はしなかったものの、死にそうな悲鳴をあげてコレットを探すロイド。 コレットは、いつもの3割増しくらいの笑顔で静かに立っていた。 「ロイド?」 明るい声でロイドに問いかけるコレット。 「ごめんって言っても許さないからね」 ニコニコ笑いながら、ありったけのピコピコハンマーとパラライボールを抱きかかえるコレット。 「こ、こ、これは……ごめん……」 素っ裸の自分と、やっと意識がはっきりし始めた、同じく裸のしいなを見比べてガックリとうな垂れるロイド。 「でも俺は、コレットがプレゼントをもらって喜ぶかどうかしいなに相談してただけなんだ……」 それを聞いた瞬間ギラリ、とロイドの腕の中で目を光らせるしいな。 「それなのにしいなが急に、俺に……」 「言い訳なんて、ロイドらしくないよ?」 「ふ〜ん、あたしの一人相撲だったって訳か。しかも自分は悪くないってのかい?」 しいながロイドから飛び退いてありったけの精霊を召喚し始め、コレットがハンマーやボールを天高く放り投げる。 「ぐあああぁぁあっっ!!」 その後、彼の姿を見た者は、誰もいない…… |