露骨な二人



「ユージーン、大丈夫?」
戦闘終了後、ユージーンの元へと駆け寄って心配そうに声をかけるアニー。
「なに、大した傷じゃない」
「ダメ。ユージーンはそうやって無理してばっかりだもん。ほら、こんなところから血が出てるわ」
アニーはそう言って、ちいさな小さなかすり傷のついたユージーンの指を咥える。
「……むぅ……俺より先にティトレイを診てやってくれないか?」
ユージーンはアニーを離し、その後ろを指差す。
実際かすり傷程度しか負ってないユージーンに対し、彼が指差す先には瀕死のティトレイがへたり込んでいた。
「……それじゃティトレイさん、スペシャルピザでも食べますか?」
「おう、サンキュ……って、そりゃないぜアニー……」
頭からドクドクと血を流しながら、抗議するティトレイ。
「けど、ティトレイさんは防御力が低いくせにすぐ敵の真ん中に入って行きますから。自業自得です」
「うぅ、俺は敵の術を防ぐためにやってるのに……ああ、もうダメだ……」
「ティ、ティトレイ!?ほら、早くピザ食べなくちゃ!」
マオは慌てて、白目をむき出すティトレイの口にピザを押し込む。
そんな状況を横目にアニーはユージーンの指をモゴモゴと咥え、傷をなめるというより指をなめる。
「はい、応急措置は終わり。続きは街に戻ってからね、ユージーン」
「……ん……あ、ああ……」
「ア、アニー!そっちが終わったんだったら、次はティトレイを……」
「さ、ユージーン。早く行きましょ」
「いや、しかし……」
アニーはユージーンの体にピッタリ、というかベッタリとくっつき、何か言おうとする彼を強引に歩かせ始める。
「……なんか、感じ悪いんですけど」
どんどん離れていくアニー達の背を見ながら、ボソリと呟くマオ。
「全くだ!あの性格の変わりようは五つ星だな!」
「っ!?ティトレイ、もう大丈夫なの?」
「ああ。なんか、HPが85%くらい回復した感じだぜ」
まだ口をモグモグさせながら、親指をグッと立ててみせるティトレイ。
「しっかし、アニーも変わったよなぁ。前は『ガジュマなんて!』とか言ってたのにな」
「ユージーンがバースを殺した理由が分かってからずっとああだよ。特にジルバが真実を全部話してからはひどいよネ」
「憎みたくない相手を憎まないといけなかった反動、ってやつか?それにしたってなぁ……」
「ホンット!ユージーンユージーンユージーンユージーンって、バッカみたい」
冷たく吐き捨てるマオを、ティトレイがじっと見つめる。
「……マオ、今のお前……サレみたいだぞ……」
「…………」
2人はそこで押し黙り、遠くを歩くアニー達をじっと見つめた……。

「ねえ、ユージーン……」
ユージーンに体を預けて寄りかかり、アニーは彼の口に息を吹きかけるようにして言う。
「わたし、もう我慢できないの……あなたが話を反らせたり逃げたりするからずっとおあずけされてたけど、もうダメ」
「アッ、アニー、少し落ち着けっ」
「ううん、落ち着かないの。体の奥がすごくドキドキしてて……ほら」
スルスルと穿いているものを脱ぎ、下半身裸になるアニー。
慌てて顔を反らすユージーン。
窓の外は明るい。宿の一階ではヴェイグ達が待っている。
ユリスを早く倒さないといけないし、サイグローグの館もクリアしなければ。
彼は極力関係ない事を考え、血が一箇所に集中しないように体を緊張させる。
「触って……ユージーン」
アニーはユージーンの手を取り、強引に彼の指を自分の秘所へと導く。
グチュッ、という音がして、指先が愛液で濡れる。
「あは……ユージーンの指、気持ちいいよぉ」
逃れようとするユージーンの腕を押さえ、指にグイグイと腰を擦りつけて身悶えするアニー。
彼女は体毛に覆われた彼の首筋を、ピチャピチャと音を立てながら地肌にまで舌を届かせて愛撫しだす。
「わかる?……ほら、もう太ももまでベトベトなの……ユージーンのおちんちんが欲しいの……」
甘い声でそんな事を囁き、アニーは彼の股間へ手を伸ばす。
既に固くなっているペニスをズボン越しに擦り上げ、必死で横を向くユージーンの唇にキスの嵐を浴びせる。
抵抗しようとする彼の意思に反して指先はアニーの秘部を愛撫しだし、クリトリスを弄り、彼女の中に侵入しようと蠢く。
いつしかアニーの唇を塞ぐように自分からキスをし、舌を絡ませながら唾液を彼女の口内へと送りだす。
「んん……んぅ、ぅふ」
アニーは嬉しそうに彼の舌を受け入れ、流し込まれる唾液をコクコクと飲み下す。
彼女は首に腕を回し、体重をかけてユージーンごとベッドの方へと移動する。
ドサリと倒れこみ、自分の上に圧し掛かるユージーンを熱っぽい目で見つめる。
「お願い……早くあなたのをちょうだい……じゃないと私、おかしくなっちゃう……」
自分の秘所を指で荒々しく弄び、その身を震わせながら言うアニー。
「っく……すまない……バース……」
ユージーンの中の最後の理性が、その言葉と共に掻き消える。
同時に彼のズボンから、ズルリとペニスが引き出される。
ガジュマらしい並外れた大きさのソレは、全てを焼き尽くす魔槍の如く、見る者を慄然とさせる風格を湛えていた。
アニーの細い指が剥きだしになったペニスに触れ、優しく撫で擦りながら自身の秘所へとあてがう。
「こんなにすごいの見た事ない……あん、ユージーン……早くキて……」
「……行くぞ、アニー」
ヌブッ
彼女の秘部は巨大なペニスを以外にも易々と迎え入れ、ヌメる愛液と熱い肉襞でもってしっかりと咥え込む。
「ぅあ、あぁ……スゴ……ぁん、ユージーン……私の中、かき回して……」
ねだり、自分でも腰を振るアニー。
それに答えたのか、ユージーンは荒々しく彼女を突き上げだす。
ズプッ、ズプッ、とペニスが出入りする度に彼女の秘部から愛液が零れ、それに合わせてアニーの喉から喜悦の声が漏れ出す。
「はぁっ、あふっ、ぅん、いい、のっ、あぅ、もっと、ああっ」
恥ずかしげもなく声をあげ、彼女は耳まで赤くなりながらも尚、自分でも激しく腰を動かす。
最奥まで突き上げられて啼き声を上げ、回るように体内で暴れるペニスに呻き声を上げ、アニーは自分でクリトリスを指で弄びながら享楽にふける。
「ユージーンのおちんちん、ああっ、すごくおいしいよぉ……もっと、私の中っ、はぁぅ、メチャクチャにしてっ!」
耳元で卑猥な言葉を紡がれ、ユージーンのペニスは益々固くなり、そうなると彼女の痴態も益々激しくなる。
顔中キスを浴びせあい、互いの体を強く抱きしめる。
そうしながらも、腰は一定のリズムで蠢きあう。
「あっ、くふ、愛してるわ、ユージーン、んんぅ、キて、私の中にキてっ!」
次第に絶頂に近づきだしたのか、彼女は一心にそんな事を叫び続ける。
ユージーンはそれにあわせる為、一層激しく彼女を突き上げだす。
「うぅは、っああ、んん、出して、あなたのでいっぱいにしてっ!」
彼女の中がキュッ、と締まり、ペニスを強くくわえ込んでヒクヒクと痙攣する。
「っ!おおおああああああっ!!」
その刺激に耐え切れず、絶叫と共にユージーンが達する。
ドプッ、ドクッドクッ、グビュッ
尋常ではない量の精液がドプドプと噴き出し、彼女の中を満たす。
「ふぁあっ……ユージーンの……精液、いっぱい……あは……」
内から身を焦がす精液の感触に、アニーは全身を震わせる。
放心したようなその瞳は、喜びに満ち溢れていた……



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