ふられマン GOOD-BYE



「ねえ、ロニ。私の料理、食・べ・て♪」
唐突に、そう言ってハロルドがロニに近づく。
その手には何かしら料理の入った鍋が握られている。
「あやしすぎる……どうせ、みょうちきりんな薬でも盛ったんだろうが」
不自然極まりないハロルドの様子に、ロニは頭から疑ってかかる。
「ううん。これにはな〜んにも入ってないわよ。入っているのは、愛の・エ・キ・ス・だ・け★」
ハロルドは両の手のひらを組み合わせ、キラ星を輝かせながらわざとらしい事を言う。
「へへ……だ〜れが、そんな言葉を信じるか。ナナリー、おまえのを食わせろ!」
「あっ!ちょっと、それは……!!」
抗議する間もあればこそ。
すぐ近くにいたナナリーの鍋の中身を勝手につまんで口に入れた瞬間、突然ロニの全身が硬直する。
「ぐあっ……な、なんだ、こ、この体のシビ……レ……は……」
「パンパカパッカッパーン♪大あたり〜★ふつうにやったって食べないと思ったから、ナナリーの鍋と交換しといたのよね〜」
苦悶の表情でかろうじて問うロニに、ハロルドが嬉しそうに答える。
「だ……だましやがったな……」
「だますなんて人ぎきの悪い。言ったじゃない、『これには』なんにも入ってないって。さあ、データ収集♪データ収集♪ふんふふんふふーん♪」
苦い顔をしたナナリーを一人残し、ハロルドは全身硬直状態のロニを引きずって運び去った……。

「やめろー!やめるんだ、ハロルドーッ!!」
手術台の上に真っ裸でなめし皮のベルトで固定されたロニが大声で叫ぶ。
「いい加減観念しなさいよ。別に殺そうっていうんじゃないんだから」
ゴム手袋に白衣という出で立ちでメスを握り、軽い口調でいうハロルド。
「それじゃあ聞くが、何をする気だ?」
「もちろん解剖に決まってるじゃない。終わったらちゃんと元にもどしたげるわよ。あ、サービスで改造手術もしてあげよっか?私ならあなたの性能を3倍にまで高めてあげられるわよ?」
「……ついでに体を赤くして角でもつけてくれるのか?」
「りょ〜かい。任せときなさい」
軽快に答え、さっそくロニの胸にメスを当てるハロルド。
「待て!ちょおっと待て!誰も解剖にOK出したわけじゃないぞっ!」
かっきり薄皮一枚分メスが入ったところでロニが怒鳴り、彼女の手が止まる。
「あ、あぶねー……」
「もー!さっきからゴチャゴチャとうるさいわねぇ……そうだ。最後に良いおもいさせてあげるから、それが済んだら大人しく解剖させなさいよ」
「その『最後に』ってのは……ってお前、何やってるんだ!?」
ハロルドが彼の下半身に顔を近づけるのを見て、ロニが素っ頓狂な声をあげる。
「だから良い思いさせてあげるって言ってるでしょ。ありゃりゃ、小さくなっちゃってまあ。意外と度胸ないわね」
彼女はそう言って、限界まで縮んでしまっているロニのペニスを、はむ、と口に含む。
口内で舌を吸い付かせ温かな感触で包み込み、ペニスにぬめぬめと唾液をまとわりつかせる。
見る間に、ふにゃふにゃだったペニスはガチガチに固くなって反り返る。
「よしよし。固くなったわね」
彼女は楽しそうに言うと、着ている物を全部脱ぎ去り、手術台に上がってロニの上にまたがる。
「おいおい……マジ、かよ……?」
「当然じゃない。ま、最後なんだからたっぷり楽しみなさいな」
「だからその最後ってのは……っう、くぅ」
彼女はロニのペニスに自身の股間を擦りつける。
濡れた秘部が卑猥な水音をたててペニスの上を這い、愛液が伝い落ちてゆく。
「ぁは、おいしそうな形してるじゃない。それじゃさっそくぅ」
「うわった、ちょっ、と待てっ」
ハロルドはロニを無視して怒張したペニスを掴み、秘部へと押し当てる。
十分潤っていた秘部は、ずぬずぬとゆっくりペニスを咥えこみ、根元まで受け入れるときつく締めつけだす。
その内部がヒクヒクと痙攣するようにペニスを押し包み、熱い体温と愛液の感触が押し寄せる。
ふっ、ゴリゴリして、っ、おいしいわぁコレ」
舌なめずりし、頬を赤らめながらペニスを味わうハロルド。
自分で胸を弄びながら、彼女は腰を動かしだす。
身動き出来ないロニの代わりに、彼女は腰を浮かせては落とし、こねるように回しては前後にスライドさせる。
彼女の中を突き上げ、グチュグチュとかき混ぜ、ロニの下半身は痺れるような快感に覆われる。
「どぉ?気持ちいいでしょ?ぅん、ビクビク脈打ってるのがわかるわよ……私も我慢できそうにないわ、これ」
ハロルドはそう言って、ロニの上に手をつき、激しく腰を振る。
「っくぅ、カリが、中でひっかかって、あっ、く、っふ、んぅ」
喉を鳴らして彼女の体が揺れ動く度、秘部が咥えているペニスをズルズルと引き出しては一気に突きさし、愛液が泡をたてて溢れこぼれる。
童顔な彼女が頬を紅潮させて乱れ、喘ぎながら一心に腰をすりつけられ、ロニは次第に限界へと近づく。
「くっ、ハ、ハロルドッ!」
「っ!イきそうなのっ!?」
ロニが声を上げると、ハロルドはすぐさま体を離してしまい、ペニスに顔を近づける。
「ホント。ビクビク震えて苦しそうねぇ。いいわ、イかせてあげる」
彼女はペニスを掴み、片手で扱きあげながら、先走っている先端を指でグリグリと擦る。
カリに舌を這わせ、愛しそうに幾度もキスを浴びせ、うっとりとした視線を注ぐ。
「こんなに先走らせちゃってぇ。ほら、いつでもイっちゃいなさい。私が全部受け止めて・あ・げ・る★」
「っ!うぅっ!!」
ハロルドの挑発に、ロニは耐え切れず射精する。
ビュルビュルと噴き出す精液がみるみる彼女の顔を汚し、一面白濁まみれにしてしまう。
「……ぅあ……気持ちよかった?」
細く目を開け、フルフルと頭を震わせながら彼女が問う。
「ああ……良かったぜ、ハロルド……」
強い疲労と快感に、意識が薄れそうになりながらロニはなんとかそう答える。
「ぃよーっし!それじゃ、解剖ターイム!いってみましょうかっ!!」
嬉しそうに叫ぶと、彼女は精液まみれのまま跳ね起きてメスを構える。
「……でええぇっ!?」
叫ぶロニの意識は、せまるメスのアップを最後に途絶えたのであった……



戻る