あこがれ



「……」
部屋の中は真っ暗で、物音ひとつない。
メイはもう寝たかな?
俺はコソコソとソファから立ち上がり、ユニとメイの寝ているベッドへ滑り込んで息を潜める。
二人とも反応はない。
よしっ!いけるっ!!
俺は眠っているユニに口づけする。
「ん……」
ユニは一瞬身を硬くしたがすぐに緊張を解き、俺の体に手を回し抱きついてきた。
「ん……あむ、んふ」
互いに舌を絡ませ、クチュックチュと唾液が淫らな音を立てる。
そのままユニの寝着を脱がせ、胸の膨らみを揉みしだく。
その先端を軽くつまむと、口の中でユニの舌がピン、と伸びてヒクヒクと震える。
ユニのそんな反応を見ているだけで、俺のモノは張り裂けんばかりに怒張している。
そっと手を伸ばすと、ユニの秘部は愛液が溢れていた。
「もういいよな?ユニ……」
「……うん……ユニ!?」
突然ガバッと起き上がるユニ。
「なっ、わたっ、この、死ねぇぇぇぃ!!」
ドゴシャッ
ユニの放った掌底アッパーが俺の顎にヒットするっ!
「ってまさか、メイ!?……さんですか?」
見れば、ゴゴゴゴゴゴゴゴという書き文字を背後に背負ったユニ、いやメイが悪鬼の形相で仁王立ちしている!
「いやあのこれは……」
落ち着け、そして考えるんだ!
大丈夫、このフィル・ユンハース君ならば出来る!
この場を切り抜けるとっておきの策は……。
「メイ」
俺はメイの瞳をじっと見つめながら声をかける。
「な、なんだ」
「間違えちゃった、テヘ」
少し舌を出し、小首を傾げながら全身で可愛らしさをアピールする。
ボグォッ
「ぐほあぁっ!?」
俺の言葉が終わると同時に、メイの蹴りがみぞおちに直撃する!
「くっくっくっ。よりによってこんな人違いをしたんだ、最後の祈りをする暇もないぜ!」
「ほほ〜。つまりメイちゃんは、人違いじゃなければ問題なかったと?」
「ユニッ!?」
一体いつ起きたのか、メイの後ろに立ったユニがそう声をかける。
「そうだよね〜。メイちゃんもフィル君の事好きだもんねぇ。今もずっとされるがままだったし」
「なっ、それは!!」
ユニは、顔を赤らめるメイにガバッと抱きつく。
「そんな事言ったってコッチは正直だぞ〜」
「っあ!」
メイの秘部に手をやり、濡れた割れ目へと指を侵入させる。
そのままユニはメイの口を塞ぐようにキスする。
「!?…………んっ、ぅふぅ……」
次第に甘い吐息が口の端から漏れ出し、二人の顔が紅潮してゆく。
「っぷはっ。ね、メイちゃん。正直になろうよ」
「……ユニがそういうなら……考えなくもない……」
うつむいて小さく呟くメイ。
「というわけでフィル君」
ユニがいきなり俺にふる。
「な、なんでしょうか?」
「優しくしてあげないと承知しないんだから」
そう言ってユニが笑う。
「ユニは本当にそれでいいのか?」
「うん。やっぱり、わたしだけでフィル君を独り占めしたらメイちゃんに悪いし……それにみんな一緒の方が絶対楽しいよ」
一緒にって……もしやそれはあこがれの!?3P!?
「ほら、はやくぅ」
ユニがメイを抱いたままベッドに押し倒す。
そしてユニは自身とメイの秘部を指で押し広げ、誘うように腰をふって見せる。
「メイちゃんも。ちゃんと言わないと」
「……早く……こいよ……」
ユニに促され、消え入りそうな声でメイが言う。
俺はフラフラと誘われるままに二人のそばに行き、既に十分潤っているメイの秘部に自分のモノをあてがう。
「メイ……いくぞ」
「……ん……」
小さく頷くメイ。
俺はゆっくり、様子を見るように猛ったモノをメイの中へと突き立てる。
締め付けはかなりきつかったが、思ったよりはすんなり奥まで到達する。
「っくはああっ……フィルのが……あく、わたしの中に……」
メイが呟く。
その間ユニはメイの首筋から胸元まで、舌を這わせ丁寧に愛撫している。
「動かすよ……」
俺はメイの返事も待たずに腰を動かし始める。
秘部から溢れる愛液に赤いものが混じっている。
「っつ!くぅぁ」
メイが苦痛の声を上げる。
しかし、それでも俺は腰の動きを止める事が出来なかった。
「ん、メイちゃん……もっと力を抜いて……」
ユニが、メイ首にかじりついてキスをする。
チュ、グチュッと互いの舌を絡ませながら唾液を交換し合い、それを飲み込む二人。
何度も何度もそうしているうち、次第にメイの中がスムーズに動けるようになってくる。
「あむぅ、んん、んっ、ぷあっ、あはっ」
貪るようにユニの唇を求めながら、俺の動きにあわせて嬌声をあげるメイ。
「そうだ、ユニもさびしいだろ?」
俺はメイの上で物欲しそうに揺れているユニの腰に手を伸ばし、ピンと突起しているクリトリスを指で愛撫する。
「ふああっ!?そこは、あふっ」
ユニが声を上げる。
片手でクリトリスを刺激しながら、もう片手でユニの中へと指を侵入させる。
「んっく、うあ……気持ちいいよぉ……」
「あっ!フィル、もっと、激しく、うぅふ」
甘い声でユニが鳴き、メイが俺を求めてくる。
メイの中はとめどなく愛液が溢れ、きつい締め付けが俺のモノをがっちりとくわえ込む。
ユニの中も差し込んだ指が動かせないくらい強く締め付けられ、溢れ出る愛液がクリトリスを愛撫している指に流れてニチュ、クチュと卑猥な音を立てる。
「ユニ、メイ、俺もう!」
強い射精感が脳髄を走る。
「あん、あっ、んんっ、フィルッ、あふっ、ふああ!!」
「いい、いいよぉ、フィル君、あはぅ、わたしたちに、かけてっ!!」
メイの中とユニの中がほとんど同時に、痙攣したように俺のモノと指を強く締め付ける!
「ううっ、っく!!」
ド、ビュグッビュッ、ビュルビュルッ
俺は一気にメイの中から引き抜き、抱き合った形になっている二人の間で射精した。
すごい勢いで噴き出した精液はユニとメイの顔を汚し、ユニの胸にかかったものがメイの胸の上へとしたたり落ちている。
「あは。フィル君のだぁ」
ユニはメイの顔を汚している精液を舐めすくい、そのままメイにキスする。
半ば放心しているメイと二人で、それをコクッコクッと飲み下す。
「んふ、おいしいよ」
ユニが笑う。
俺はたまらなく愛しく思え、ユニとメイの二人を強く抱きしめた……



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