一晩だけの真っ赤なトマト



「酔っぱらいの戯言につき合わせちゃって悪かったわね……」
夏花さんはそう言って、赤いトマトと白いトマトの例え話をきる。
一体どういう意味なのか分からないけど、いくらなんでも何か悩んでるだろうという事くらいは理解できる。
そんな中不謹慎かも知れないが、酔いで頬を赤く染めながらも憂えた表情の夏花さんがとても美しく、俺の心はそれだけに集中していた。
「だいぶ回ってきたみたいだから大人しく寝るとするわ。おやすみ、月村君……」
俺は、そういい残して部屋へ戻ろうとする夏花さんを後ろから抱きしめる。
「つ、月村君……!?」
「夏花さんが何を悩んでいるのか、どうすればその問題が解決するのか、俺にはわかりません。けど、今だけ忘れさせてあげる事なら出来ます……」
「……え?」
強引に夏花さんを向き直らせる。
突然の事に当惑しながらも、彼女は静かに目を閉じて俺に身を任せてくれる。
同じように目を閉じ、壊れ物に触れるかの如くゆっくりとキスをする。
唇と唇が触れるだけのただのキス。
しかし、今この場でお互いの気持ちを通じ合わすには最上の方法だった。
知らず、互いに抱き締めあい、より情熱的なキスに変わる。
俺はそのままソファの上に夏花さんを押し倒す。
「いいの?こんなおばさんなのに?」
尋ねてくる夏花さんの口を、もう一度キスして塞ぐ。
「これが答えです」
銀糸を引く舌でそう答える俺。
「バカね……」
顔を真っ赤にして横を向く夏花さんがとても可愛い。
俺はまさぐるように彼女の服の中に腕を差し入れブラのホックをはずし、開放されたたわわな果実の感触を楽しむ。
「う……ん……はぁ、そうよ……ぅふ、いいわ」
耳元で情感的に囁く夏花さんの手が、俺の股間へと伸びる。
片手でたやすくズボンを下げてしまい、しなやかな指がガチガチのペニスを包み込む。
「あぁ、すごく熱いわね……ふふ、頼もしいわ」
そう言って夏花さんは俺のものをしごき始める。
「ううっ、く」
熟練の妙技とでも言おうか、全体を覆うようにしながらもカリや先端を微妙に刺激し、緩急の予測つかない動きに快楽の波が押し寄せる。
まさか手だけでこれほどの悦楽境にいざなわれる事があるとは考えた事もない。
「うふ、気持ちいいのね。先走りで手がヌルヌルよ」
言われた通り、先走ったカウパーのせいでより手の動きによる快感が増し、更にカウパーが溢れ出す。
俺は夏花さんの服をめくり上げ、彼女の胸に顔をうずめ舌を這わす。
「はぅ、ん、んく、いいわ、もっと舐めて……唾液でベタベタにして」
乳房全体にベットリ舌を這わせ、荒々しく揉みしだきながら先端に軽く歯を当てる。
「いっ、くふぅ!」
声を上げ、身を仰け反らせる夏花さん。
「夏花さん……口でしてくれる?」
「……ぅ、はあ、いいわよ。先走り全部舐めとってあげる」
その言葉だけでゾクリときながら、俺は彼女の顔をまたぐようにしそのまま倒れ掛かって彼女の股間に顔を持っていく。
「じゃあ、俺もシてあげますよ」
彼女が俺のモノを根元まで咥え込むのを感じながら、クリトリスに舌を這わせる。
そのまま、十分に潤った彼女の秘部に指を差し入れゆっくりかき回し始める。
「……!」
夏花さんは俺のモノを咥えたまま、声にならない声を上げる。
それでも構わずクリトリスを刺激しながら、彼女の中を蹂躙する。
ニチュ、クチュッと卑猥な音を立てながら、ベトベトの愛液が指の動きに合わせて溢れ出す。
「夏花さんのココ、すごくいっぱい溢れてるよ。ほら」
俺は指を引き抜き、わざと音を立てて指に付いた愛液を舐める。
「んんうっ、うむっ」
何か言いたくても、俺のモノに塞がれたままで言葉にならない。
俺は、今度は指を2本、彼女の秘部に突き立てる。
根元まで差し込み、その2本の指をバラバラに動かし内部を刺激する。
「くぅっ、うあっ!」
彼女はペニスを咥えたまま声を上げる。
グチュグチュという音と共に、先にもまして愛液が溢れる。
それをすぐ目の前に見ながらクリトリスを唇で挟みながら舌で刺激すると、彼女は腰を震わせる。
「そろそろシましょうか?」
俺は彼女の口から唾液でベトベトになったモノを抜きながら言う。
「ぅん、早く、ちょうだい」
夏花さんは恍惚としながら答える。
俺はたぎるペニスを彼女の中へと一気に挿入する。
「っくああっ!」
彼女は一際大きな声で啼き、俺にしがみついてくる。
俺も彼女を抱き締め、夢中で彼女の奥の奥へと突き上げる。
「くふっ、うぅあふぁ、いいわ、おいしいのっ、ぇは、ぅん、あっく」
俺の背に回った彼女の手が軽く爪を立て、俺は彼女の肩を甘噛みする。
彼女は俺の動きに合わせて腰を左右に振り、動く度に得る快感が倍加する。
「夏花さんっ!」
「月村君っ、キてっ!!」
グブ、ビュップ、ビュブ
しめし合わせたように俺たちは同時に絶頂に達し、彼女の中にありったけの精を吐き出す。
「くふぁ、ああ、月村君のがいっぱい……」
呆けた声で夏花さんは言い、そのまま俺たちは無言で抱き締めあった……



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