「あ、あの……握手して、お別れしましょうか……」 日本最北端の地、宗谷岬でスオミが言う。 彼女はこれから一度フィンランドに帰るという。 次に会えるのがいつになるかも分からない。いや、ひょっとしたら……。 握手した手を離すのは辛そうだけど、それでもしないよりはずっといいに決まってる。 「そうだね」 俺が返事するやいなや、彼女は俺に抱きつく。 「えっ!?」 「フィンランドの握手はこうやるんですよ!」 思わず声を出す俺に、スオミが早口で答える。 「本当に!?」 「嘘です!!」 またも早口で答える彼女。 早口なのはどうやら照れているらしい。 ……可愛い。 見えないけれど、きっと真っ赤になっているだろう彼女の顔を想像すると思わず笑みがこぼれる。 それでも彼女はピッタリと抱き付いたまま動かない。ということは……。 スオミの息遣いを間近に感じ、同時に控えめな胸の膨らみをも感じているはずな事に気付く。 この、ほのかに感じる服なのか胸なのか正直よくわからない感触は、間違いなく彼女の胸(のはず)! ……もうちょっとちゃんと分かるように抱いてもいいよな? 俺は彼女の体を強く抱き寄せる。 「あっ……」 彼女の柔らかい膨らみを実感するという、ささやかな喜びを得る事に成功する。 しかしこれだけはっきりわかるという事は、案外見た目よりも大きいということか。 俺は更に彼女の胸の感触を感じるため、彼女の肩を強く抱き締める。 「んんっ……」 彼女の胸が、俺の胸にあたって潰れているのがわかる。 そのまま俺は、ささやかな幸せに満ちたひとときを満喫する。 「あ、あの、月村さん……」 もう一度彼女を抱きなおそうとした時、呼びかけられる。 しまった、ちょっとやりすぎたかな……? 「ここから先は、車の中にしませんか?」 ジュンと熱っぽく潤んだ瞳で俺の顔を見ながら、スオミはそう言った……。 「んっ、んんっ、っぷは」 さすがは北海道最北端の地だけあって(?)、少し走らせれば人気のないところはいくらでもあった。 しかも時間的にちょうど暗くなり始めたところ。 おかげ様でこうして、さして警戒する事無くこんな事が出来るというもの。 「ぅふ、影二さんのオチンチンすごくカチカチですよ」 スオミは唾液でベトベトになった俺のモノをしごき、先端をレロレロと舐める。 先走るカウパーを舌ですくい取り、俺に見えるように大仰な仕草でそれを飲み込む。 そんなものを見せられては、怒張しきっているモノに更に血がいってしまう。 「ああ、こんなにビクビク震えて……影二さん、気持ちいいですか?」 「うん、すごく気持ちいいよ」 「あはっ、ヌルヌルッて、いっぱい溢れてきてます。私のお顔、そんなに汚したいですか?」 スオミはそう言って先端を咥え、強く吸いながら手でしごき続ける。 ジュル、ジュプッ 唾液とカウパーの混じった液がたてる淫靡な音が、脳内の感覚をより鋭敏にする。 「っくぅ!でるっ!!」 「あんっ、影二さんっ!」 グ、ビュブッ、ピュッ、ビュルビュル 寸前で口を離したせいで、スオミの顔一面に精液が白い花を咲かせる。 「んん……たくさん出てます……っんむ」 彼女は顔中の精液を指でぬぐい、口へと運ぶ。 そうして大半を飲み干すがいくらかは滴り落ち、着たままの服を汚してしまう。 「服、脱ごうか?」 「え?……大丈夫ですか?もし誰かに見られたらただでは済まないですよ」 「……それはちょっとおおげさじゃあ……」 彼女お得意のちょっと変な日本語をサラリと流し、着ている物を脱がせる。 「ちょっと恥ずかしいです……」 ほんのさっきまで積極的だったスオミは、顔を赤くしてうつむく。 「大丈夫、綺麗だよ……」 俺は彼女を抱き寄せキスする。 「ほら、スオミが綺麗だから」 俺は彼女の手を、既に復活したモノへと導く。 「あ……」 彼女を俺の上に上げ、彼女の手で俺のモノを秘部にあてがわせる。 「ん、くふっ!」 そのまま彼女の腰を下ろさせ、一気に奥まで貫く。 「あはぅ……影二さん、が私の中に……」 ヌルヌルと愛液で満たされた彼女の中は熱く、下半身が痺れるような快感が走る。 我慢できず、俺は貪るように腰を動かし始める。 「くぅ、スオミ、気持ちいいよっ」 「私もっ、あぅ、影二さんのが私の中で暴れて、おかしくなりそうですっ」 俺が動くと、ギシギシと車も一緒に揺れる。 車内が狭いのでゆっくり横になって、というわけにいかず、シートに座ったままの体勢なのだが、なぜか意味もなく背徳感を感じてしまう。 が、逆にそれが俺達を燃えさせている。 俺は彼女にキスし、舌を絡ませる。 「あぅ、ふっ、くは、んぅむ、ぅん」 バカみたいな声を上げながら、互いの舌が絡み唾液が混じる感触を、互いの秘部が擦れあう快感を楽しむ。 彼女は俺の動きに合わせて前後に腰を動かし始める。 俺は腰を曲げ、彼女の胸に舌を這わせる。 「ふぁっ!?んん、いい、です、ぅっく、もっと、もっとしてくださいぃ」 ビクッと体を震わせ、俺の頭を抱き締めおねだりするスオミ。 腰を動かしながら、俺は彼女の期待に答えるべく胸を入念に愛撫する。 「ぅん、んん、くふっ、ふあ、んんっ!!」 急に言葉にならない声をあげ、彼女が一際大きく体を震わせる。 急に強く締めつけられ、彼女の中の感触がより強く俺のモノに響く。 目の前が一瞬真っ白になる。 彼女にほとんど間をおかず、俺は絶頂に達した……。 「私、また友達がいなくなってしまうんですね……」 スオミが小さく呟く。 「そんな事ないさ。どんなに離れてたって友達は友達だよ」 そう、たとえ地球の裏側にいても。 俺はスオミを抱き寄せる。 「でも、影二さんはもう……」 しかし、彼女は俺の言葉にも下を向いて答える。 「もう?」 「私の恋人ですからっ」 イタズラっぽくそう言い、スオミはとびっきりの笑顔で俺にキスをした…… |