半ラーメンのお礼のデートの時間がもうすぐ終わる、藻岩山の展望台。 「ところでさぁ……どんな色が好き?」 唐突に葉野香ちゃんが聞いてくる。 訳が分からないまま、昼間の水着でも選んだ黒が好きだと答える。 そう、僕があの過激な水着を選んだのは黒が好きだった訳なのであって別にやましい気持ちがあった訳では、 「そうか……いや、別に聞いてみただけ……」 心の中で言い訳を考える僕をスルーして、彼女はそれだけ言うと口を閉ざし、眼下に広がる札幌の街を眺める。 僕も同じように夜景を眺める。 さっきまで半ラーメンの事やお兄さんの事をあんなに話してたのが嘘みたいな静寂が訪れる。 「……夜景、綺麗だな……」 葉野香ちゃんが呟く。 「そうだね……」 僕も短く答える。 こうして彼女と二人で見る夜景は格別に綺麗だった。 きっと、噂に聞く函館の夜景にだって負けはしないだろう。 不意に、夜景を見ていた葉野香ちゃんが僕の方に向き直る。 「私はあなたが好き」 「……え?」 彼女の言葉の意味が脳に届かない。 あなたが……好き? 「この夜景見てたら、素直な気持ちになれた。理屈なんか抜きで……あなたのこと大好き」 頭も体も硬直している僕に構わず、言葉を紡ぎ続ける。 「こんな気持ちになったの初めてだからどうしたらいいかわからなくて……うまく言えないんだけど、お腹の奥があったかいような、くすぐったいような……そんな気持ちになるんだ」 両手を胸の前で合わせ、頬を赤らめながら彼女は言う。 「私は……あなたが好き」 「……僕もだよ、葉野香ちゃん……」 彼女はすっ、と目を閉じる。 僕は彼女を抱き寄せキスをする。 静かに、そして優しく。 永遠になって欲しい一瞬が過ぎ、僕達の唇は離れ離れになる。 が、5cmと離れない内に、どちらからというでもなく再びキスを交わす。 唇を幾度も重ね、いつしか僕達は強く抱きしめあう。 葉野香ちゃんの舌が僕の舌に絡み、全身が蕩けそうな快感が走る。 それは彼女も同じなのか、僕にしがみ付く彼女の肩が切なそうにヒクヒクと震える。 「んん、ぅん」 彼女の舌を丹念に愛撫し続けていると、喉が鳴るような声を出して彼女の全身の力が抜ける。 「大丈夫?」 「ああ、大丈……やっぱり大丈夫じゃない」 そう言ってギュゥッとしがみ付く葉野香ちゃんを抱き上げ、近くのベンチの上に横たわらせる。 「葉野香ちゃん……」 「ん……いいよ、月村さんの好きにして……」 意図を理解し、小さく頷く彼女。 僕は彼女のワンピースの裾をめくり上げる。 服よりも真っ白な彼女の太ももが、そして黒の下着が暗がりの中にくっきりと浮かぶ。 「あ、これって……?」 「……黒、好きなんだろ……よかったじゃないか」 そう言って横を向く葉野香ちゃん。 か、かわいい……。 そっぽを向いているのをいい事に、僕は彼女の下着に手をのばす。 既に少し濡れている下着に指をあてがい、彼女の秘部をクニクニと触ってみる。 「やっ!?そんな、上からなんて、んっ、くぅ!」 思った以上に彼女は過敏に反応して声を上げる。 その証拠に下着はみるみる濡れてゆき、指を僅かに動かしただけでクチュッ、グチュッ、と音が立つほどだ。 足を曲げて閉じようとする膝を押さえつけ、僕は執拗に彼女を責める。 「んんっ、ぁは、ん、も……やめ、て……」 息も絶え絶えにそう言う葉野香ちゃんの顔は朱に染まり、瞳は潤んでいる。 「……うん、僕もそろそろ……」 僕は、愛液でベタベタになった彼女の下着をずり下ろす。 ほんのりピンクがかった下腹部と秘所が露わになる。 「あ、あんまりジロジロ見るなよ……」 そう言われても。 僕は目だけじゃなく、顔ごと引き寄せられる。 秘部を少し指で押し広げ、ピンと突き立ったクリトリスに舌を這わせる。 「ば、馬鹿っ……っあ、ぁう、くふぁ!くぅ、は、ああっ」 ビクン、と体を反らせ、大声で喘ぎだす葉野香ちゃん。 舌の感触が堪らないのか僕の頭を押しのけようと両手でグイグイ押しだすが、延々と舌で愛撫している内、今度は逆に僕の頭を押さえつけだす彼女。 「はぁっ、ん、いい、よっ!ぅあ、あ、ダ、メ、ぁあぁう」 愛液はどんどん溢れ、その入り口あたりを指で弄ぶ。 彼女の嬌声を聞きながらそんな事をしている内、僕自身が我慢できなくなり始める。 「葉野香ちゃん、もう……」 僕は彼女の秘部から顔を離し、自身のモノをズボンから取り出す。 「あ……も、もう……する……のか?」 ガチガチの固くなったペニスを見、葉野香ちゃんが緊張する。 「いくよ……体の力を抜いて」 十分潤っている彼女の秘部にペニスをあてる。 「うん……」 彼女が頷くのを確認し、僕はゆっくりとペニスを彼女の中に侵入させる。 「っ!かはっ、あ、あぁぅ、あ……中に……入っ、てる……」 一瞬苦痛の声を上げたほかは、思ったよりすんなりとペニスを咥え込む。 柔らかく、ヌルヌルで、温かい彼女の中に包まれ、下半身がどこかにいったように思えるほど痺れるような快楽が全身を覆う。 「葉野香ちゃんのなか……すご、く、いいよ」 あまりの気持ちよさに、もう少し慣れるまで下手に動くことも出来そうに無い。 「そっか……気持ちいいの、私だけじゃ……ないんだ」 彼女も快感に打ち震えながら、僕を見つめる。 そして、その目が少しイタズラっぽく光る。 「なぁ、根性対決しないか?……先にイった方が負け。もちろん、負けた方はジュース1本おごるんだぞ」 「こ、こんな時にそんな……」 「……ちゃんと、3本目……私におごらせてくれよな」 一瞬萎えかけた僕に彼女はそう言って、首にかじりつきキスしてくる。 完全に心を鷲掴みにされ、危うく達してしまいそうになる。 なんとかそれを耐え、僕は彼女の中を突き上げる。 「あっ、んく、その、調子で、んふ、あぁう」 僕の動きに合わせて彼女も体を揺さぶり、ペニスが彼女の中で擦れる。 パン、パン、とリズミカルに彼女を突き上げ、その度に溢れ出た愛液がプチュン、パチュッと卑猥な音を立てる。 僕は彼女のワンピースの脇から背に手をいれ、ブラのホックを外す。 そのままブラを上に引っ張る。 これで、僕が突き上げると彼女の胸が揺れるのがよくわかる。 僕の首筋に舌を這わせている葉野香ちゃんをベンチに押さえつけ、その口内に指を挿し入れ舌を弄ぶ。 彼女の形のいい胸がプルプルと揺れ、固くなった乳首が浮き彫りになり布地で擦れている。 「んんっ、んぷ、ぱはっ、く、あぅ、いひ、いいよっ」 チュバチュバと僕の指を咥えながら、葉野香ちゃんはあられもない姿で悶える。 彼女の中はペニスを強く咥えこみ、うねるような動きで締めつけてくる。 揺れる胸を揉みしだき、彼女自身の唾液でベタベタになった指を首筋に這わせ、僕は一層激しく彼女の中を蹂躙する。 「ぅあ、ぁあっ、あはっ、くる、なんかクる、よぉ!」 急に彼女の中が締まり、同時に強く抱きついてくる葉野香ちゃん。 しばらく爪を立ててしがみついた後、彼女からガクリと力が抜ける。 静かに達したのだ。 我慢する必要のなくなった僕はペニスを引き抜き、彼女の顔まで移動する。 「ぐぅっ、イくよっ!」 ドビュッ、ドプッ、プピュッ 限界以上に耐え続けた快感の代価が噴き出し、彼女の顔一面が精液にまみれる。 「ぁぁ、月村さん、の……あぁむ、ぅく」 彼女はうわ言のように呟き、口元へと運んでいたペニスをうっとりと眺め、そして咥える。 葉野香ちゃんは、そのまま精液を一滴残らず吸い出し、飲み下した……。 「絶対……また、来てくれよ。札幌に……」 ジュース片手に、彼女が言う。 「私、待ってるからさ……」 「もちろん」 僕はおごってもらったジュースから口を離し、しっかりと答える。 「これからは僕の事、もっともっと両目で見てもらわないといけないからね。その為にも、必ず」 「……馬鹿。よくそんな恥ずかしい事言えるな」 「ただ言うだけじゃないよ」 「え?」 一瞬呆然とする彼女を抱きしめ、キスをする。 「……バカ」 僕の腕の中で、彼女はもう一度、小さくそう言った…… |