「おや、いつまでそこで惚けているつもりだ、ゼンジロウ。遠慮は要らぬ。ほら、私の横に来てくれ。熱い一夜をともに過ごそうぞ」 ベッドに寝そべり、そう言って妖艶な笑みで誘うアウラを見つめ、ゴクリと唾を飲み込む善治郎。 赤く艶やかな髪が乳房を隠し、タオルケットのような薄い布地に隠れる下半身はハッキリとボディラインを見て取れる。 「そ、それじゃ……失礼します」 一糸纏わぬ赤髪の美女を目前に上擦りそうな声を抑えながら答え、善治郎はアウラの横へと潜り込もうとする。 「ふふ。まさか夜着を着たまま、などと無粋な事はするまいな?」 「あ……えっと、それも……そうだね」 尚笑みを絶やさず悠然とした口調で諭され、善治郎はアウラに背を向けて夜着―パジャマ―を脱ぐ。 気恥ずかしさで赤面しそうな善治郎だったが、その実アウラの方が既に羞恥の渦に飲み込まれそうだった。 「改めて、失礼します」 眼前で全裸になった善治郎がアウラの横に寝そべる。 たったそれだけで彼女の心臓は早鐘のように高鳴り、頭の中が真っ白になる。 「アウラ……」 自らも裸になった事で吹っ切れたのか、善治郎がアウラを抱き寄せる。 「ん、ゼンジロウ……」 瞳を閉じ、身を任せるアウラ。 二人の唇が重なり、互いを求め合う。 首を、肩を強く抱きしめ、体が密着する。 「ンン……ぁむ、ン」 舌が絡み合い、舌先で唾液が混ざり合いながら、もっと深く長くと求めて幾度も唇が重なる。 善治郎の手がアウラの背をツラツラと撫でさすり、豊満な乳房に指を埋めて優しく揉みしだく。 「ん……あぁは……ゥン」 それに合わせてアウラがあるいは身を硬くし、あるいは震わせながらくぐもった声をあげる。 「……ッ!」 善治郎の唇が彼女の唇から離れてその首筋へとつたい始め、声にならない悲鳴を上げるアウラ。 首筋から乳房へ、乳房からその先端へ。 善治郎は赤子のように無心でしゃぶりつき、揉みしだく。 更にそのまま、腹部から下腹部へと善治郎の舌が這い進む。 「ゼンジロウッ!そ、そこはッ!」 アウラがその意図を理解し声を上げようとするが、善治郎は意に介さず彼女の秘所へと舌を這わせる。 「ッあぁっ……!」 政や戦において百戦錬磨の彼女が、未知の感覚に襲われその身を震わせる。 もどかしくも心地良い、不安と期待がない交ぜになった快感。 善治郎の攻勢に、彼女はただただ声を押し殺し、ベッドのシーツを握り締めて耐える他ない。 クリトリスを転がすように舐め回し、溢れる愛液を掬い取るようにしながら入り口付近を唇と舌で愛撫する。 存分にその行為を楽しんだ後、朱に染まったアウラの顔を覗き込み、善治郎は言った。 「あの……もうそろそろ……いいかな?」 「くぅ……え?……あ、あぁ……」 固く閉ざしていた瞳を開け、潤んだ瞳で見つめ返すアウラ。 その視線がつい善治郎の下腹部へと流れて威きり立つモノを確認してしまい、アウラは自負心を固持している場合ではないと悟る。 「実は、ゼンジロウ……私はその、こういった行為は……あの」 「あ。……大丈夫、体の力を抜いて楽にしててくれたらいいから」 しどろもどろになりながら訴えるアウラに、すぐその意味を察して答える善治郎。 王族と言えばなんとなく、それなりに経験豊富なイメージを持っていた彼だが、冷静に考えてみれば当然の事だ。 王の場合ですら相手や状況によって王位継承に問題が生じる可能性があるのに、女性ならばその子は必ず王子か王女となるのだ。 この世界の避妊方法がどの程度確立されているかはわからないが、濫りに経験できるものでないのは想像に易い。 という事は、彼女の初めての相手が自分? 事ここに至り、善治郎は心底から感じ入る。 一目惚れした巨乳美女の初めての相手が自分。 男冥利に尽きるとは正にこの事。「へ」のような『矜持』を捨てて異世界にきた甲斐があったというものだ。 「それじゃ、少し足を広げて……そう……いくよ?」 善治郎は、アウラの両足を軽く広げて膝を曲げさせ、彼女の秘所に自らのモノをあてがい声をかける。 「……ああ、きてくれ、ゼンジロウ」 言葉とは裏腹に不安と緊張が混じった眼差しでこちらを見つめるアウラを敢えて無視し、善治郎は彼女の中へとゆっくり進入する。 「ッ!ふあぁっ!……っく」 ゆっくりと、優しく彼女の中へと入り、暫し動きを止める善治郎。 「……どう、かな?もし辛かったらそう言ってもらえれば」 「……いや、大丈夫だ。最初だけは痛みが走ったが……今はその、心地良い……」 気遣いの言葉をかける善治郎に、破瓜の痛みに耐えながら少し微笑んで答えるアウラ。 「これで……私たちはひとつになれたのだな?」 「アウラ……」 互いを強く抱き締め、唇を重ねる二人。 善治郎は、高まる気持ちそのままに腰を動かし出す。 ゆっくりと前後に、アウラが問題なく受け入れるのを確認するように。 彼女が声を詰まらせ、更に強くしがみつく。 それに合わせて、回転するような動きが混ざり、時折奥深くまで突き上げる。 「んっ、はぁっ…はあ、あぁっ!」 動きに合わせて声を上げ、善治郎の腕の中で身悶えするアウラ。 次第に腰の動きは激しく速くなってゆき、彼女の声も呼応して大きくなる。 唇を重ね舌を吸い、胸を揉みながら激しく突き上げる。 「ぁあっ、ぁん、はぁ、っぁ、んんっ!」 「……ッ!イくよッ!!」 頬を紅潮させ仰け反るように体を震わせるアウラを強く抱き締め、善治郎が声を上げ彼女の奥深くへと侵入する! ビュグッ、ビュルルッ。 限界まで耐えた快感に身を任せ、思う様精が吐き出される。 「ッく!……はあぁ、あぁ、あつ……い……」 自分の中に焼ける様な熱さの精が止め処なくそそがれるのを感じ、アウラもまた、その快楽の中へと身を委ねた……。 |